イングランド

イングランドは11世紀のノルマン・コンクエストによってアングロサクソン系
王朝が滅ぼされ、以降はノルマン朝がイングランドを支配することになります。
ただしノルマン朝は4代で血統が途絶え、フランスの貴族であったアンジュー伯
アンリがヘンリー2世として迎えられ、プランタジネット朝が成立します。

当時のイングランドは羊毛生産が盛んで、ウェールズなどで生産された羊毛が
海峡を隔てたフランドル地方へ運ばれ、毛織物が生産されました。



フランス

987年にカロリング朝が断絶すると、ロベール家の出身者であるユーグカペーが
諸侯により推挙され、フランス王として即位しました。

しかしカペー朝は1328年に断絶し、ヴァロワ朝が成立すると、イングランド国王
エドワード3世がこれに反対し、フランスとイングランドとの間に百年戦争が
勃発します。



神聖ローマ帝国(ドイツ)

この時代のドイツには神聖ローマ帝国と呼ばれるカトリック教国家が
成立していました。



デンマーク

ゲルマン民族移動によってデンマークに定住したデーン人は、8-11世紀ごろは
ヴァイキングとして周辺地域に侵略活動を行っていました。

9世紀ごろはいわゆる北欧神話が信仰対象として布教されていましたが、後に
キリスト教信仰に改められました。

12世紀には後継者争いの中からヴァルデマー1世が即位し、ヴァルデマー王朝の
時代が続きました。



スゥエーデン

当時のスゥエーデンは北方十字軍によってフィンランド進出が行われ、結果として
現在のフィンランド地域までを領有していました。



ノルウェー

ノルウェーではスヴェレ朝のもとに世襲王国が続いていましたが、黒死病の流行などで
人口が減少し、衰退したとも言われています。



ロシア

バルト海沿岸部では9世紀にノルマン人によって建設されたノブゴロド国が
成立しました。

その後東ヨーロッパは遊牧民族であるモンゴル民族の侵攻を受けましたが、
ノブゴロド国はその侵略を免れることができました。

ユーラシア大陸はモンゴル帝国から分裂して誕生したキプチャクハン国がロシア
西部を支配しており、さらなる勢力拡大を狙っていました。



ハンザ同盟

ドイツ北部では衰退しつつあった商業活動が復活し、北部沿岸の未開の地に
リューベックという新都市が誕生しました。

ドイツの商人たちはリューベックを通じてロシア産の毛皮を手に入れようと北海に
乗り出し、拠点としてスカンジナビア半島の沖に位置するゴドランド島との通商を
行いました。

これらの商業圏は次第に西側へも波及し、北部海域のロシアからイングランドに
かけての商業ネットワークが確立し、リューベックを盟主とした都市同盟(ハンザ同盟)
が成立しました。



チュートン騎士団

ヨーロッパから中東への十字軍遠征によってエルサレムを奪還したヨーロッパ人
でしたが、聖地巡礼にあたってイスラム教徒の襲撃を受けることとなり、彼らの護衛として
騎士修道会が成立し、そのなかでチュートン騎士団は、ドイツ人病院の護衛のために
作られたとされています。

しかしチュートン騎士団は次第に変質し、自らの領土を求める軍事的な騎士団へと変化します。
ドイツ地方に進出したチュートン騎士団はポーランド、リトアニアなどとの戦争を経て、
チュートン騎士団の統治する国家プロイセンを成立させます。



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